1998
●「みうらじゅん物産展」&「大仏友ショー」
/いとうせいこう&みうらじゅん/at 原宿ラフォーレ
/トーク&スライドショー/(5/9)「大仏友ショー」の前売り券は逃したものの、当日券をなんとか手に入れた。いとう&みうら氏のこの手のイベントは段々チケット取得が難しくなりつつある。世の中、一体どうなっているのだろう。かく言う私と仏友のヒロも、いとう&みうら氏のコンビの怪しい魅力に魅せられてしまった人間である。チケットぴあのカウンターでイベント名言う時は恥ずかしかった、なんたって「大仏友ショー」だものね。
トークショーまでの空き時間に仏友のヒロと「みうらじゅん物産展」会場へ。来場者のほとんどは女性で、たぶんスライドショーでみうら氏の趣味を知っている方ばかりの様子。スライドショーフリークにとっては、これまでスライドでお目にかかってきた現物が間近に見られるとあって、たまらないものでしょう。会場にはみうら氏がこれまで集めてきた「いやげ物(もらっても嬉しくないみやげ物)」のほか、秘蔵コレクションがぎっしりと展示され、みうら氏の趣味の集大成の場であった。
私とヒロはまだスライド歴1年なので、見たことのないネタもけっこうあった。特に「カスハガ(カスのようなハガキ)」の動物交尾ものには大笑い。よくこんなものハガキにするよなあ……。しかしヒロの台詞、「これ会社の●●さんがアフリカみやげで買ってきたよ」にはもっとたまげた。聞けば、アフリカで売ってるハガキにはこの手のものが多いのだそうだ。さらにヘンジク(ヘンな掛け軸)コーナーでのヒロの発言、「この東京のやつ、うちのじいちゃんが持ってた」(しかも床の間に飾ってたらしい)には更にたまげた。ヒロ、あなたの周囲の人達はすごい。ちなみにヒロの出身地は奄美大島である。奄美のおじいちゃんに敬服。
会場にはみうら氏人形や怪しい巨大オブジェなどが配置されていた。一応説明しておくと、今回の2大オブジェ「甘えた坊主」と「2穴オヤジ」の傾向は共通している。それは、本来みやげ物とはその地方のオリジナルであるべきはずなのだが、「これ、地名以外は同じとちゃう?」とツッコミたくなるものが多数存在する。私も常々その点には疑問を抱いていたのだが、みうら氏ほど深く追及はしなかった。とにかく氏はどこにでも出没するそれらのみやげを集めに集めた。「2穴オヤジ」とは、2つの穴があいた台の上に小人風のおじさんがスコップを抱えて載っている置物で、全国津々浦々に存在するらしい。巨大オブジェには台の上に2つの穴があるのみで、おやじさんはいないのだが、要は「あなたがおやじになろう!」という訳なのだ。ご丁寧に、有料でポラロイド撮影まで可能となっている。一方、「甘えた坊主」は木魚に頭をのせてうっとり目を閉じている坊主の人形で、これは多数のバリエーションが世界的に存在しているらしい。そして、巨大な「甘えた坊主」のオブジェとともに、小坊主たちが周囲を回る仕掛け……。うーん、輪廻する坊主である。
会場の奥にはみうら氏制作の「ツッコミ如来」と、そのコピーである巨大ツッコミ如来まである。しかもその前には賽銭入れまで……。中にお金が入っていたのが驚きである。
みうら氏が幼少の頃から描きためていた漫画や仏像スクラップなどは一部しか見られなかったけれど、なかなか面白かった。彼の本質は当時からあんまり変わってなかったということがよーく解るひとときであった。そのへんのありふれたテーマパークより面白いかもしれない。
スライドショーを見た人はもちろん、それらを知らない人にとっても、人生明るくなるイベントでしょう。でも個人的には、いとう&みうら氏コンビによるスライドショーでの「いやげ物」紹介トークのほうがよりインパクトあって楽しめると思います。【みうらじゅん物産展地方巡業=7/9〜7/28名古屋パルコ、8/1〜8/23ラフォーレ小倉】のようです
同会場で引き続き……
「大仏友ショー!」
by いとうせいこう氏&みうらじゅん氏/スライドショー(5/8)物産展会場をそのままトークショー会場にレイアウトし直したため、会場キャパはかなり少なめ。さらに当日券客がプラスされたわけで、私たちのスペースは当然すし詰め状態。床座り席とはいえ、前売りの人達より前の位置だったのが嬉しかったりして……(でも狭かったので、後でお尻が痛くなってきた)。
なんといってもイベントタイトルが「大仏友ショー」だから、会場の皆さんの期待は“仏像ネタ”だったと推測されるが、その場はみうら氏のお宝会場だから(というか、スライドのネタは彼の選択いかんによる)、主導権はみうら氏にあるわけで。「これは最初に言っておくと、あんまり面白くないかもしれないけど、見て欲しいんだー」との氏の台詞により、観客はみうら氏が昔住んでいた家やら、つきあってた彼女に電話した電話ボックスなどを見せられることに。なんだかみうら氏の家に招待され、アルバム見せられてる気がするのであった。でも、みうら氏のボケ解説といとう氏のツッコミは健在で、けっこう笑える。
そして、みうら氏の隠し撮りここに極まれり、のコーナー。お二人は取材以外にもプライベートで旅行をけっこうしているそうだが、ここでの紹介は、いとう氏のご両親とともに4人で旅する「親孝行の旅」。ご両親のためにカメラのシャッターを押してるいとう氏を、さらに後ろから撮影しているカットがあったり。親子揃って景色を眺めてる後ろ姿を撮ってたり。ご両親と旅行などしたことないとおっしゃるいとう氏だが、多分に照れがあることでしょう。みうら氏のスナップは、そのへんをあぶり出してくれたようである。今度はみうら氏のご両親と旅をしようと言ってたので、楽しみである。
定番の、へんなみやげ物紹介もあったけれど、今回は少なめ。もっとも実物が会場に山ほど展示してあったから、その辺りを考慮してバランスとったのでしょうか。全体にほのぼのトーンのネタが中心だった。
それにしてもみうら氏は心底楽しそうに喋りまくっていた。最後には「みんな、今日は来てくれて本当にありがとう」などと、ロックシンガーがステージから言うような台詞を口にしてたし。私がお二人のコンビのスライドショーを観ること4回目、回を追うごとにテンションが上がっていくみうら氏を、誰が止めることができるのだろう……。いや、もう誰も止められそうにはない。
そして私はまたいつか、二人に会いに行ってしまうのだ。そこにスライドショーがある限り。
●シティボーイズライブ「真空報告官(P)」
/愛知厚生年金会館/演劇(5/11)これまで、追っかけということをするファン心理がいま一つ理解できなかったのだが、ふと気付くと自分自身の行為が「追っかけ」ではあるまいか、と驚愕した私である。関東在住の私が、名古屋の公演を観にいく。まさしく追っかけそのものである。しかし、敢えて言い訳をさせていただくならば、いい年こいてはるばる遠方の公演を観に行くのには理由があるのだ。話は去年に遡る。いとうせいこう氏の著作以外の活動にも関心を持ち始めた私は、氏が参加するシティボーイズのライブも観に行こうと思い立った。しかしそのチケットが入手困難だという認識が甘く、97年5月公演は行けなかった。秋にも公演があると聞き、心構えはしていたものの、それもいつの間にか完売。さらに今年。いとう氏が再びライブに参加するという噂を聞き、日程をチェック。だがその頃私は、友人と海外旅行に行く予定を組んでいた。今年もあきらめるか……と思ったものの、なんだか悔しい。3回もチャンスを見逃すなんて。そこで、帰国後に名古屋なら行けそう! と、ダメもとでチケットを予約してみたら取れてしまった。前振りが長くなったが、それがわざわざ名古屋まで足を延ばしたいきさつである。
さて、そういう訳で名古屋公演2daysの初日。開演前から入口前に並んでいた人達がいたが、どうも当日券を若干販売していたらしい。立ち見はなかったから、名古屋公演はけっこう穴場なのかも。
私の席はかなり後ろの方だったが、舞台に立つ人の表情ぐらいは一応見える距離だった。
シティボーイズの舞台は初見とあって、どのようなものだか期待しながら開演を待つ。相変わらず、演目内容についての事前知識を仕入れずに来てしまった私。でもそのほうが楽しみなのだ。ちょっと高かったパンフレット(1800円)をめくりつつ、「真空報告官」なる演目名の真相に迫ろうと試みる。パンフにはまず、「真空報告官心得その一、真空報告官は、地球上のすべての真空を正しく制御するため、その職務を全うしなければならない」とあり、そのメンバーである出演者一同の写真と不思議なレポートが続いている。ということは、FBIものをパロったようなSFぽいコメディーなのだろうか? あれこれ想像しているうち、開演となる。
いきなり、大竹まこと氏が刑事(エレクトリック・ソウルマン)姿で登場、口上を述べ始める。いきなり殺人(?)事件である。舞台の上方にあるスクリーン画面に事件の現場写真が写され、それとうまくリンクしながら舞台上では出揃ったメンバーにより現場検証が行なわれる。だが、それは真面目なものではなくてかなり人をくったネタである。死んだ男(中村有志氏)は浜辺に打ち上げられた時なぜかフンドシ姿、そしてそのフンドシに書かれた謎の言葉“スキマーゼ”、現場に残された小さな般若の面……。初めて彼等の舞台を見る私でもその時すでに、これはかなりナンセンスな世界になりそうだと見当はついた。
舞台は暗転、会社員たちが、これから来るパレードを待っている。なかなか来ないパレードを待つ間、またもや繰り広げられるナンセンスなネタ。いとう氏は、刑事役のときと会社員役のときと、役柄によって声がまるで違って、性格の雰囲気も変えている。その後、いろんなキャラクターに次々と変わって舞台は進展していったが、いとう氏の役変化が一番楽しめた。
この後、暗転に次ぐ暗転を繰り返し(一体何回やったか分からないほど!)、なぜ男があんな姿で死んだのか、少しずつその謎が解き明かされていく……。
しかし、途中からストーリー性というものは消滅し、不条理なミニコントが次々と繰り出されていく。私もストーリーなどもうどうでも構わないという意識にトランスしていく。ポケモンで失神者が続出したときの状況もこうであったのではないかと思わせる、暗転が相次ぐ舞台(実際はすぐ暗転するわけではなく、その間ちゃんと芝居が行なわれてるのだが)。一見ストーリーとはなんの関連性もないかと思わせるミニコントがちゃんと謎のひとつを物語っていたり。意味があるかと思えば無意味だったり。たとえば突然、「まあいいか」が口癖の兄弟(中村有志&きたろう氏)が出てきて、その脇では番組解説者(大竹&いとう&斎木氏)がものものしくその二人を実況中継している。またある場面では、山道を進むメンバーがリス鍋を山中で作る。そういえばその前の暗転中、舞台上のスクリーンには「おいしいリス鍋の作り方」の映像とレシピが……。という具合。個人的にお気に入りなのは、いとう氏がムード歌謡ばりに「行き止まりの杉並区」をハスキーに歌いあげるシーン。
そんなエキセントリックな数々のネタの中で、無意味な落ちとばかばかしさが笑いを誘う。小さな積み木を積み重ねていくような、連鎖。その果ては抽象的な造形の、積み木のようなギャグの連続。そして最後に、積み木の山をどかーんと崩す。そんな感じの舞台だった。
エンディングへとなだれ込む際は、「あらら、もう2時間半たってたの?」という感じ。以前、3時間ぐらいの演劇を観ていたときは中弛みしたけど、この舞台は時間を感じさせなかった。脳味噌を撹拌されて、違う世界に行ってしまってて、はっと気付くと現実に舞い戻ってきた、という雰囲気。
それにしても演目名の「真空報告官」は表立って題材に登場しなかったけれど、この不可思議な空間そのものが「真空」だったのだろうか? 昨年同様、今年も地方公演のあとに都内で別バージョンの舞台があるそうなので、その時に謎の部分は解き明かされるのだろうか? 月末のその舞台のチケットはしっかり取得したので、その疑問はその時まで楽しみにとっておこう。
※トチリ場面もご愛敬。リバーシブルジャンパーのコントのところで、斎木氏がなぜか急に声をあげたと思ったら、両手で口を抑えてる。その少し後で全員で歌うべきところを、斎木氏は早まってしまったのだった。他にも時々トチリが諸氏あって、そのフォローもけっこう笑えたりした。他の舞台ではどんなトチリがあったのだろうか?
●ICEライブ「MID NIGHT SKYWAY」/赤坂BLITZ(5/13)
ファーストアルバムから注目していたICE。なんといっても、ボーカルの国岡真由美の声がいい。そのへんのオネーチャンにはなかなか真似の出来ない歌い方だ。ハスキーな声で、醒めてるようなそぶりで、囁くように歌う。そしてそれらの楽曲のほとんどを作ってるのが、ギターの宮内和之。曲調や歌詞も個人的にはかなり好みだ。イントロやアレンジはかなり昔の洋楽に影響を受けてると思うけど。でもそれでも「MOON CHILD」や「COZMIC BLUE」なんかは名曲だ。
それに、ICEの音楽はいい意味でBGMとしてハマる音楽だ。声高にメッセージを込めている歌はBGMとしてはいま一つだし、かといって心地よくなれないような曲でも困る。その点、ICEの音楽は熱く盛り上がることはあまりないけれど、耳と精神に心地よさを運んできてくれる。その世界は甘すぎず、熱すぎず、基本的には前向きなんだけど決して押し付けがましくはない。聴き終わるとなんだかハッピーになっている。そして歌詞と曲の両方がバランスよくその構造を支えている気がする。
要はそれだけ彼等の音楽に惚れ込んでるわけである。しかし、これまでCDでは彼等の仕事をほとんどチェックしてきたけれど、ライブには行ったことがなかった。ところが! 先般出たアルバム「Midnight Skyway」を買った際、付いていたライブ招待の葉書を出したら、見事20名招待に当たってしまった。ありがたき幸せ。しかしライブ数日前の知らせで、ペア招待券ではなかったので、ひとりで行くことに。
ニューアルバムと同じ曲順で、まずは1曲目のインスト「Midnight Skyway」でライブは幕を開けた。ホール天井ではミラーボールが回り、ホール内はあたかも高速を流れる車の光が渦巻くような雰囲気。そして1曲目の終わりと同時に、それまで舞台を隠していた白い幕が落ち、メンバー登場。
国岡真由美のハスキーで落ち着いたボーカルは、CDで聴くにはいいと思ってたけど果たして演奏に負けはしないか? と懸念していたのだが、いやあこれがなかなか、CDよりパワフルなくらいだ。そして宮内和之(観客はアニキと呼んでいる)のギター、これがまためちゃくちゃうまい。ギターがよく分からない私でも、かなりなものだと分かります。技術だけじゃなくて、ハートが伴ってるっていうか。個人的に彼の弾くギターの雰囲気はかなり好み。ギターが聴かせどころのパートも、押し付けがましくないけど存在感があって、いい感じです。でもただうまいだけではなく、弾いてる本人がすごく楽しそうなのがこれまたいい。これまでジャケット写真とか、ちょっとした音楽番組でクールに気取ってる姿しか見たことがなかったけど、なかなか楽しそうな人柄だし。実際見てみるとなるほど、みんなが呼んでるように“アニキ”って雰囲気がぴったりな人である。
そしてステージでのMCは、チャーのトリュビュートアルバムへの参加を依頼されたという話題に。なにしろあのチャーが認めたくらいだから、私なんかが褒めるまでもなく、ギターはかなりの腕前なのでしょう。宮内氏本人はチャーのファンだったらしく、かなり嬉しそうに報告していた。そして、ジョニールイス&チャーの「GET HIGH/ICEバージョン」を1曲。シンプルで力強く、リズムと間が勝負の、パワーある曲だった。
それからICEの曲に戻り、過去のシングル曲やアルバム曲が続き、最初はおとなしめだった観客もだんだんのってきて館内はクラブ状態。
宮内氏いわく、「残業」のアンコールにも2回応えてくれ、2年振りだというライブは終了。BLITZというステージの性格上かもしれないけど、衣装替えや派手な演出もなく、今どき珍しいほどシンプルで、そのぶん楽曲はたっぷり楽しめたライブだった。ただ少々残念だったのは、個人的に大好きな曲「Moon Child」がアンコール曲になかったこと。今回は踊れそうな曲中心の選曲だったみたいから、スロー系は外されたのでしょうかね。でも「COZMIC BLUE」はあったしなあ。今度は「Shine」とかスロー系の曲もやってほしいものだ。
※CDを部屋で聴くのもいいですが、やはりライブはいいものです。CDでは味わえないギター生演奏を見せつけてくれた宮内氏にもサンキューの一言。感激を与えてくれる生楽器での演奏に巡り会うと、ライブってやっぱりいいなーと素直に思えます。これはやはり、打ち込み音楽にはない感動でしょう。
ライブ後、喉が乾いてドリンクを飲んでいると、やたら音楽業界関係者たちが目についた(服にシールを貼っているので分かる)。仕事で来てる人が大多数だろうが、業界にもかなりファンがいるのかも。
●シティボーイズライブ再び・「真空報告官大運動会!」
/渋谷公会堂/演劇/(5/26)
東京公演上演中は海外旅行に行く予定があったため、衝動的に名古屋のチケットを購入してしまった私であるが、その後、東京追加公演があることを知った。名古屋のチケットを転売して、東京のみ行こうかと思ったものの、追加公演の内容が本公演とは違うらしいと聞き、両方行くことにしてしまったのだった。
さて当日、雨の楽日。ファイナルということで、メンバーはかなり張り切ってた雰囲気。舞台上方にあるスクリーンでは、外人女性と大竹まこと氏とのショートストーリーが流され、「もしや……」と思っていると、やはり会場後方から大竹氏とともに女装した斎木氏登場。前回にはなかった演出なので、それからの展開に期待度が高まる私であった。
でも、「内容が違う」という触れ込みに対して期待が大き過ぎたのか、その後のストーリーは以前の内容とほとんど一緒だったので少々がっかりした。続編的なもので、もっとがらりと変わった脚本になるのかと思ってたのだが……。私のいた2階席もおそらく既に本公演を一度観た人が多数と思われ、笑いは控えめだった。
しかしまあ、以前はなかったシーンも随所に追加されていた。追加公演のタイトルが「大運動会」とあって、運動会風の演出とコーラス隊、スライドなど。ユカタ姿のメンバーが宴会ネタを繰り広げながら舞台を走るあの演出も、もしかして運動会の一環だったのだろうか。
追加公演以前の舞台も観た側にとっては、もう少しひとひねりして頂きたかった、というのが正直なところ。前回と関連した謎の新たな展開なんかがあったらどうだったのだろうと思うのだが……。でも出演者にとっては、台詞ががらりと変わると大変なのでしょうし、初めて観る人もいるでしょうからあまり本筋は変えられないのでしょう。
でもそれでも、新ネタのスライドのミニストーリーや、大がかりなリス鍋のセットなど、相変わらず無意味な世界が笑えた。また、中村有志氏演ずるキャラクター「ウクライナの銀ギツネ」の女装と演技、声色は、何度観ても可笑しかった。
そしてファイナルの目玉ともいえたのが、いとう氏の失敗。ベストを後ろ前に着ていたのを、芝居中それに気付いたきたろう氏が「ベストさかさまだよ」とツッコミを入れる。いとう氏のうろたえる姿が芝居か本当か微妙な線で、かなり笑わせていただきました。多数のシーンがあるので裏での着替えも大変だったのでしょう。いとう氏の、貴重なポカでありました。