[PR]アクセーヌから誕生≪新発売≫:潤いの新ファンデ。角質ケアしたての肌に

巻第二十一 平成十四年 九月

※初めての方は一番下からお読みいただくと、日付の順に見られます。


■映画週間(9月最終週)

 これを書いているのは10月も末でして、映画を観てから1カ月後。感動もやや薄れかけている頃だけれど、書いてみることにいたしましょう。
 9月最終週、仕事が一段落したのを見計らって、こっそり映画観賞。仕事のあとの「ぷち息抜き」はやっぱり映画なのよね、私の場合。一緒の仕事にかかわっている皆様ごめんなさい、と心でつぶやきつつ、例のごとくフリーの特権を有効に使って、割引日の平日昼間の映画館へ。

◎『サイン』&『アバウト・ア・ボーイ』
/憎みきれないろくでなし
(9/25)

 家を出るのが予定より遅れ、行こうと思っていた池袋の映画館の上映時間に間に合いそうもなかったので、電車の中で代案の行き先を考える。予定を変更し、板橋のワーナーマイカルへ。しかし時間表を観てみると、観たい2本、『インソムニア』と『アバウト・ア・ボーイ』をハシゴするには、ちょっと時間帯が合わない。夜に仕事関連の人の事務所に行く予定もあったので、『インソムニア』あらため『サイン』に。

 さて、その『サイン』。うーむ、なんというのでしょう、つまらなかったわけではないけれど、観終えて「あっ、そう」という印象しか残らないというか。音響は、「驚かし」の要素としてうまく使われていたと思う。どうやら監督の狙い通りのところで驚かされてしまったようだ。しかし、それがかえってテーマパーク的だったというか。うーん。こういうSFチックなものって幼いころ〜20代はじめぐらいはすごく好きだったのだけれど、いろんな名作を見てきたあとではなんとなく物足りないのでしょうかね。それに思いだしてみると、シャラマン監督の作品は私にはちょっと合わないのかという気もしたりする。『シックス・センス』は、先が読めてしまってかなり冷めて観ていたせいか、途中から眠くてたまらなくなり、夢見心地で観ていたのであった。せっかくだからちゃんと観ようと、入れ替えがなかったのをいいことにもう一度観てみたが、やっぱり同じあたりから眠くなってしまって結果は同じだったのであった。

 気を取り直して『アバウト・ア・ボーイ』。原作者は、ロンドンのベストセラー作家、ニック・ホーンビィ。彼の原作だった映画『ハイ・フィデリティ』をビデオで観たあと、偶然古本屋でその原作を見つけ読んでみて、その面白さと味わい深さにかなりまいってしまっていた。そんなわけで、これも彼の本が原作と知り、がぜん観てみたくなったのだった。やはり彼の作品のファンだというヒュー・グラントが主役。地でいけそうなダメダメ男という役どころと前評判で聞いていた。ヒューって実はあまり好きな俳優ではなかったのだけれど、内容としてはかなり興味があったのだった。

 さてその結果は。予想以上にいい映画だった。まず、それぞれのキャラクターの人間味が、きめこまやかに描き込まれていることで、脚本・監督の力量に40ポイント。主役脇役に至るまで、役者陣の嫌みにならない演技のうまさに30ポイント。監督の指名でサントラに起用され、原作や脚本からイメージし数々の曲を作り上げたという、バッドリー・ドローン・ボーイの楽曲に20ポイント。その他もろもろに残り10ポイント。

 詰まるところ、これは三者三様の「ボーイ」が主役の映画といえるだろう。ヒュー演じるウィルは、父が作曲したクリスマスソングの印税で暮らす無職の38歳で、大人になりきれないダメダメボーイ。赤いほっぺのニコラス・ホルト演じるマーカスは、情緒不安定な母親と二人で暮らす、複雑繊細な不思議ちゃんボーイ。そしてサントラを手がけたバッドリー・ドローン・ボーイは、その名のとおりの「ボーイ」? 彼らのことはよく知らなかったけれど、イギリスで注目されている新進ミュージシャンらしい。今後私もチェックしてみようと思った。細かいところは忘れてしまったのだけれど、映画の各シーンと音楽のはまり具合に、またその歌詞などに、ぐっと惹かれるものがあったのだった。ともあれ、そんな「ボーイ」たちの奏でる抜群のハーモニーに、こちらはすっかり心を奪われてしまった。

 さまざまな立場で暮らし、生きるボーイたちや彼らを取り巻く人々の、人生の機微が実にリアルで、心に響く。それでいて、全体にウィットとユーモアが感じられ、映画として楽しめるつくりになっている。家族や人生といった重めのテーマ、さらにはシングルマザー、自殺未遂、いじめ、といった要素があったとしてもジメジメした雰囲気には陥らず、逆に人生を肯定したくなる気持ちにさせてくれる。「憎みきれないろくでなし」といった感のある主人公をさりげなく演じるヒューを見て、ちょっと見直してしまった。素のように見えながら、実のところはかなり計算して演じているんだろうな。これまでの彼の役柄に多かった、「憎々しいろくでなし」とは今回はちと違う。ふーむ、思っていたより意外とうまいのかもしれない、彼の演技。ともあれ、かなり人にもオススメしたい映画でした。元気になりたいときまた観たいと思える映画、かな。

 ちなみに、「人間は孤島ではない(No man is an island)」という名言は、ジョン・ボン・ジョビのものではないらしい。一瞬信じてしまった私もかなりのダメ人間かもしれない。

◎『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』&『ディナー・ラッシュ』
/味つけの妙味
(9/27)

 銀座・和光の裏手のシネ・スイッチ銀座でやっていた2本を、金曜割引日にこれまたハシゴ。
 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』は、オシャレなつくりで観ていて面白くはあったけれど、観終えたあとに深く何かを残すものではなかったなあ。サリンジャーの小説のパロディともいえる内容だったらしいけれど、私は、ファミリーの悲喜劇を描いた映画、『ホテル・ニュー・ハンプシャー』との相似性を感じた。あそこまで皮肉なタッチではなくもっとオシャレでライトな感じだけれど、一家の絆、その繁栄と崩壊から再出発という流れ、姉と弟の禁断の愛、という要素などは似ている。それにしても、『ポセイドン・アドベンチャー』で精悍な神父を演じていたあのジーン・ハックマンの変わりようには驚いた。月日の流れを感じます。でも、彼とその執事のパゴダの間の抜けた演技がこの映画では一番笑え、楽しめたかな。

 『ディナー・ラッシュ』は、あまり前知識を仕入れておらず、イタリア料理店が舞台ということで、軽めのグルメ系映画かなと勝手に想像していた。しかしですね、いい意味で裏切られた。これから観る方のために詳細は伏せるけれど、それだけじゃーありませんことよ。これまたアタリの映画。シナリオ、役者陣の演技、テンポ、おいしそうな料理、そして「意外な」オチ。すべてにおいてオイシイものだったといえる。台詞なんかも気が利いていて。多くを語ると、観る楽しみを削いでしまうかもしれないので、ここはぐっとこらえておこう。 

 監督のボブ・ジラルティは映画の舞台(であり撮影場所)となったレストラン、「ジジーノ」の経営者であり、マイケル・ジャクソンなどの大物ミュージシャンのMV製作を多数手がけていたイカスおやじらしい。おそらく映画のエピソードには、長年のレストラン経営で見聞きしてきたことなどが反映されているのだろうと思っていたら、パンフに「この脚本には、私の人生の一部分が反映されていた」という監督のひと言があった。そんな監督をはじめ、映画中の登場人物であるスタッフ、客、その家族たち、さまざまな人の人生の一部がこの映画では切り取られ、料理され、そして絶妙な味つけをほどこされ盛りつけられている。その妙味には思わずうなってしまう。『アバウト・ア・ボーイ』に続き、私の「今月のオススメ」。見終わって無性においしいイタリアンが食べたくなった。イタリア料理の味は、ファミリーの味なのだと思った。

(10/29/2002Up dated)


■金木犀の香りの中で、読む修業(9/24)

 今週ようやく心と時間にゆとりがもてるようになり、久しぶりにスターバックスで資料読み。天気もいいのでテラス席に出る。近くにある金木犀の花の香りがほのかに漂い、木の枝には時折赤とんぼが来てとまっている。秋だなあ。

 先月あたりから、仕事として読むべきものが格段に増えたので、なかなかプライベートの読書の時間がとれないのが残念だ。とはいえ、自分で選ぶ読書は傾向が偏りがちなので、そうできないということは反面では勉強にはなる。いろいろな人の文章や考え方にふれる。その向こう側に、書き手の人柄などが透けて見えてくる。読んでいていらいらする文章もあるが、それは反面教師にもなるし、なんだかんだいって読むことは楽しい。仕事なので時間が限られておりじっくり時間をかけて読むことがなかなかできないが、それでも内容を的確に捉えなくてはならない。読むのも修業。でも読むのが好きだから、基本的には苦にならない。修業はこの先も続く。

(9/25Up dated)

※ばたばたしている間に、9.11から一年が過ぎてしまいました。いろいろ考えていた昨年とは異なり、なんだか今年は目の前のことで精一杯で。生きるのに大変な国の人達は、それ以上に目の前のこと以外のことで精一杯なのでしょう。生きるか死ぬかという緊張の中で。そして去年書いた中の私の認識で、誤りがありましたので訂正(今更ですが……)。イラクが産油国としては目立っていなかったのでそう書いてしまったのですが、実際には産油量豊富だそうです。


■人生はオレンジ。見上げればおぼろ月夜。(9/21)

 仕事とその合間に以前から決まっていた外出のため出かけたりしているうち、なんだかあっという間に前回の更新から1ヵ月。

 その後を書こうと思っていた「ミステリーナイト」のことも、いまやはるか遠い夏の思い出と化し……。簡単に報告しておくと、2回目の参加とあって昨年よりは時間配分ややるべきことを心得ていたおかげか、まず部屋に隠されていた謎解きをするのは早かった。「冴えてるー」と友人ヒロとともに自画自賛したが、その後も次々と手に入るヒントの多さに、次第に頭は飽和状態。深夜、ロビーで逮捕状(自分たちの推理を書いた、解答用紙のようなもの)を前に悩むこと数時間、昨年に比べれば私たちの推理もなかなか進歩、かなりいい線までいっている手ごたえはあった。逮捕状も8割方は埋められた。しかし細部にわからない部分があれこれ。そうこうしているまに明け方4時の提出締切、タイムリミット。翌日、点数トップの人の内容が発表され、なんでそんなに細かく指摘できるのかと舌を巻く。まだまだ修業が足りない私。と友人ヒロ。でもこれ面白いからねー、来年こそはもっと謎解きしてやる! とまた参加してしまいそう。チェックアウト後はホテルのプールででものんびりしたい、と思っていたけれど、その日は台風が来るらしく、昼より雨。結局行き場を求めて雨の中しばらくさまよった揚げ句、カラオケするしかなかったりした、中途半端な夏休みだった。

 その後は自宅引きこもりでパソコンかと思えば打ち合わせ・外部での仕事もあり、ばたばたと日々が過ぎ。クライアントからえらく誤解されて一騒動あったり、疲れ切った打ち合わせの帰りの終電がダイヤの乱れでもみくちゃの大ラッシュだったりと、いろいろと心身ともに疲れる出来事ももろもろ。合間に、友人U子との毎年恒例の誕生祝いがありディズニーシーに出かけたり、やけになって飲みに出かけたりとプライベートタイムも多少はあったけれど、なんとも目まぐるしい1ヵ月だった。

 そして、ここ数ヵ月かかわっている仕事はひとまず20日にて一段落。この先またどうなるかわからないが、大きな山は乗り越えた(はず)。

 すさんだ心には映画でうるおいを、と思い、ここのところご贔屓の俳優、ロバート・ダウニーJr.のビデオを観る。春先のこの「平気物語」にも書いたが、演技派俳優としての彼にすっかりまいってしまっている今日この頃、なのである。出演作で近所のレンタルショップにあるものはほぼ観まくったが、ないものも多く、しかもそれらがあまりメジャーな映画でないので、その後探すのになかなか苦労した。中古ビデオショップをこまめにチェックしたり、CSで放送されると知れば友人知人に録画をお願いしたり。なかには奇特な方もいて、お会いしたこともないのにビデオをゆずってくれたり(ファン同士というのもありますけど、感激!)、録画してくださったりと、人の心の温かさを感じるのでありました。ここ数ヵ月のそうした地道な努力のかいあって、出演作のほぼ7〜8割は観られました!(今度は来月、スター・チャンネルで『ジョニー・ビー・グッド』が放映。観たいー。あと『ソープ・ディッシュ』も未見。まだまだ遠いファン道。)

 そしてこれまたご好意で録画してもらった彼の出演作、『ワン・ナイト・スタンド』を先日ようやく落ち着いて観ることができた。ダウニーJr.はHIV患者の役で主役ではないのだけれど、映画自体はかなり好きな内容。主役のウェズリー・スナイプスとナスターシャ・キンスキーの、台詞に頼らない演技がなかなか魅せてくれる。そしてもちろんダウニーJr.も。よそゆき・表向きの顔の裏の、押し隠した心情を、みんな痛いくらいにリアルに表現してくれる。確実に死に向かいつつあるチャーリー(ダウニーJr.)が言う、「人生はオレンジ」という言葉が私の心に染み込む。そして死にゆく彼は友人(ウェズリー・スナイプス)に言う、「人生は短い。好きに生きろ」。実際に人の死を目の前で見届けたことのある私にとっては、当時自分が感じた思いと重なり、深く感じ入る言葉だ。「人生はオレンジ」という意味については、この映画では明かされない。それぞれの人の人生が異なるように、その解釈もそれぞれにということなのだろう。

 週末、友人U子の遅れた誕生日祝いとして、銀座で台湾料理を食べに。21日、その日は仲秋の名月。銀座の夜空を見上げれば、柳の木の上におぼろ月夜。満月を臨みたくてしばらく立ち止まっては空を見上げていたが、なかなか霞は切れてくれなく、月はぼんやり。「人生はオレンジ」。自分なりの解釈を込めてその言葉を思い出すと、なんだか少し元気になれた。そんな満月の夜。

(9/25Up dated)


▲HOME ▲F-FILE ▲sesami's travel ▲カメライダー▲平気物語 ▲すれすれ草▲レッツ・リンク


[PR]生年月日で2010年占い鑑定:初回無料!貴女の運命運勢を占う